一般社団法人
人と動物のしあわせな暮らし研究所
One Health Laboratory
ごあいさつ
みなさん、こんにちは。
私は縁あって、動物看護師として人と動物にかかわるチャンスをいただき、20年が経とうとしています。
その中で、様々な飼い主さんと動物たち、動物にかかわる職業を目指す熱心な学生さんに出会いました。
また、日夜努力を惜しまぬ獣医師や動物看護師、動物業界の様々な職業の方々に出会う機会もいただきました。
皆様からは、「動物のことをもっと知りたい」、「もっと幸せに楽しく生活したい」、「うちの子は本当に幸せなのかな?」、「病気で苦しむ姿がつらい」、「介護を負担に感じてしまう」、「安楽死を選択したけど、本当に良かったのか」、「もっと飼い主さんや動物たちの役に立ちたい」等々、様々な想いや疑問、悩みを寄せていただきました。
そんな時私は、「人も動物も、業界で働く人も、みんなが幸せでありますように」と願います。
ご家族と動物が、ともに笑顔で過ごされる姿を目にする事は、私にとって何物にも代えがたい喜びであり、生きる原動力でもあります。その姿は、ご家族だけではなく、社会を明るく幸せにしてくれます。そして、明るい社会が平和な世界へとつながっています。
動物にかかわる様々な職業に従事されている方も、きっと同じ願いで日々仕事に取り組まれていることと思います。
だからこそ、人も動物も、業界で働く人も、みんなにしあわせであって欲しいと願わずにはいられないのです。
しあわせの形は、決して一つではありません。
皆さんひとりひとりの想い、疑問、悩みを一緒に考え、学び、実践を通して解決することで、ご家族も動物も、業界で働く人も、より笑顔になる。
「動物としあわせに暮らしたい」そう願う皆さんのサポーターであること、それが「人と動物のしあわせな暮らし研究所」の目標です。
2017年6月 稲葉梨紗
One Healthってなに?
one healthは、「人の健康」、「動物の健康」、「地球上の自然」は互いに繋がり合い影響しあう「一つの健康」であるという考え方です。つまり、私たち人間が健康であろうとするならば、動物の健康や自然環境についても維持する必要があるということ。
現在、鳥インフルエンザやエボラ出血熱等の人と動物の共通感染症の問題や、薬剤耐性菌の問題が緊急の課題として注目されています。国内では2016年11月に日本医師会と日本獣医師会が人医療と獣医療の連携強化を目指す「福岡宣言」に調印しました。
でも、もっと身近にこんな経験はありませんか?
豊かな自然の中で深呼吸すると、なんだか心が落ち着いた。
ワンちゃんが元気に散歩していると、いつもより遠回りして歩いてみようと思う。
自分が元気で機嫌がいいと、ねこちゃんが甘えて膝に入ってくる。
このような経験も、人と動物と自然が互いに影響しあい、ひとつに繫がっているone healthを体験していると言えるのです。
私たちは「one health」の考え方を根幹に、人と動物と自然環境に働きかけていきます。